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30代で無職を経験した方の体験談をご紹介します。
今回は、無職でいたがために家族に迷惑をかけてしまった方の体験談です。
夢を捨てきれず退職!肩身の狭い日々
一度は会社に就職したけれど、自分のやりたいことを諦めきれなくて退職しました。
自分のやりたいことはプロのアングラー(釣り人)で、プロのアングラーになるために毎日海に通っていたんだ。
仕事を辞めた直後は、失業保険が入ってくるから金銭的には問題なかったけど、収入がなくなればお金が苦しくなるのも当然だよね。
今までは一人暮らしをしていたけれど、どうしてもお金が苦しくて食べるものにも困ってきたので、実家に帰ったんだ。
実家に帰った後は、親の反応から近所の反応までとても冷たかった。
近所の人にはごくつぶし扱いされる!
自分が目指しているプロのアングラーは実力と知識を兼ね備えて、さらにメーカーから認められないとなれない。
プロのアングラーになることは簡単なことではないのはわかっているけど、30歳を過ぎたおっさんが仕事もせず昼間から外出するのは、変な目で見られても仕方がないかもしれない。
働いていた時は、みんな優しく挨拶もしてくれて、近所付き合いもうまくいっていたが、仕事を辞めてからは誰も話しかけてこなくなった。
逆に近所の人たちが、自分の家にごくつぶしがいると噂話をしていて、その話を耳にした時はとてもショックを受けて傷ついた。
自分が原因で、自分だけでなく家族全員が近所から仲間はずれを受けていたのだ。
引きこもり生活!全てが怖い!
周りの仕打ちを見ていると、次第に自分の夢に向かう情熱が薄れてきて、家から出るのが怖くなってきた。
やがて、家の中でも自分の部屋から出るのが怖くなってきて、家族と顔を合わさなくなっていったのだ。
部屋に籠り切りになり、一日中パソコンで釣りの動画を見たり、適当な書き込みをして無駄な時間を過ごしていった。
自分自身、このままではいけないとわかっているけれど、すべてが怖くなっていて前に進む勇気がなかったんだ。
このままの状態が長く続くわけがなく、一度両親と今後について話し合うことになった。
今まで両親は仕事があって働くことができたが、最近の経済状況の悪化が関係して、仕事がなくなることを伝えられた。
家庭崩壊の危機!やっと働くことを決意
もらえる年金の金額も自分が一緒に生活できるほどなく、このままでいけば家族全員生きていけなくなると。
この時になって、今まで自分がしてきたことの愚かさを実感して、親に何度も謝り泣いたんだ。
親は一度も自分を責めることがなく、今からでも頑張りなさいと言った。
しかし、現実問題で長い間無職の人が就職活動を始めて、すぐに仕事が決まるほど世の中は甘くない。
これから、何社にも就職活動をして自分をアピールしていくことになるが、しばらく人付き合いをしていないと言葉もうまく話せなくなってくる。
でも、これ以上家族に迷惑をかけると、家族自体が崩壊の危機になってしまってるため、そんなことは許されない。
とにかく、どんなに苦しくても前に進まなきゃいけないのだ。
とにかく応募!空白期間は見栄え良く
はじめにネットで求人サイトを調べていきました。
その中で、メールなどで簡単に応募できる仕事があったら、何件でも応募して以前就職活動をした時の感覚を蘇らせていきました。
毎日求人サイトを見ていると、自分でもやれそうな求人情報が出てきますので、やれそうな求人を見つけたらすぐに応募します。
そして、無職の期間が長かった理由を聞かれた場合は、何もしていなかったと伝えるのは良くありません。
資格の勉強をしていたとか、親戚の農園を手伝っていたなど、何か理由をつけて「自分は仕事をしていない間も積極的に行動していた」ということを強くアピールしましょう。
やる気をアピール!受かるまで受けよう
長い間無職だった人は、経歴などアピールできることがほとんどないので、
面接に行く前に受ける会社のことを徹底的に調べて、仕事内容のこともしっかり勉強していき、面接の時にアピール材料に使うといいですよ。
うまくいけば、とてもヤル気ある人が来たなと面接官に認めてもらえて、採用される確率も高くなります。
何社か受けて結果がダメだったとしても、落胆する必要はありません。
何社も受けることで現在どのような人材を必要とされているのか、傾向を理解できるでしょう。
似たような業種の会社に面接に行くときは、過去の経験を生かし相手のニーズに合わせた自分を演じることが大事です。
今までの経験をしっかり生かして、前向きに明るく就職活動をしていけば、社会復帰できる日も近いでしょうね。